コラム

NBCラジオ「離島における総合型地域スポーツクラブ設立準備」2023.2.13放送分

2023年02月14日

現在、壱岐市で総合型地域スポーツクラブ設立が準備されています。総合型地域スポーツクラブとは、文部科学省が実施するスポーツ振興政策の一つで、生涯スポーツ社会の実現を掲げ、幅広い世代の人々が各自の興味関心・競技レベルに合わせ、様々なスポーツに触れる機会を提供する、地域密着型のスポーツクラブのことです。長崎県内では、すでに32の総合型地域スポーツクラブが設置されていますが、現在新たに、壱岐市に総合型地域スポーツクラブの設立準備が行われており、私も準備会の監事を務めさせていただいております。長崎県は「健康長寿日本一」を目指しており、この点からも、スポーツクラブの活動が必要です。

スポーツについては、商業スポーツも重要ですが、こどもだけでなく、地域住民の健康づくりのために、総合型地域スポーツクラブが大きな役割を担っています。地域住民が主体となり、設立・運営するのが理想ですが、安定収入を得るために、NPO法人や社団j法人が、自治体の体育館や運動施設、公民館等を指定管理しながら、クラブを運営している事例も多いです。

.離島は特に、人口減少、こどもの数の減少もあり、スポーツの種類によっては、チームを組成する人間が揃わないことも起こっています。しかし、必ずしも競技スポーツばかりでなくても、住民の健康づくりのために、様々なスポーツや体操を普及させることも重要ですね。

壱岐市で総合型地域スポーツクラブKameliaSCを準備しています。現在は、2024年度からの開始を目指して、運営方針や取扱スポーツの種類、公立中学校等の部活動の地域移行の受け皿となるか、などの検討をしています。また、年齢層の幅広い世代が楽しめるモルックなど新しい競技種目の採用も検討しています。

また、部活動の地域移行も、総合型地域スポーツクラブの活動分野でもあります。部活動の地域移行は、2022年6月にスポーツ庁の有識者会議で提言された、公立中学校における休日の運動部の部活動を外部に移行する部活動改革の一つです。移行先には、地域のスポーツクラブや間企業、スポーツ少年団等で、移行先では複数の中学校で集まることが可能となります。全国的に2023年度から3年間を「改革推進期間」として、今後地域移行の準備が進められる予定です。

離島での総合型地域スポーツクラブ設立の意義には、第一に、高齢化が進む離島の全世代にわたる「健康増進」に役立つことです。壮年期・高齢期に身体を動かし、スポーツ習慣を持って健康を増進しておくことは、長い人生を元気に生きることにつながり、介護予防・疾病予防にもなります。

第二に、離島では、本土に比べて中学校の生徒数の減少が進み、一つの学校でスポーツ種目をカバーしたり、チームを結成することが難しくなりつつあります。総合型地域スポーツクラブによって、複数のスポーツを楽しめるように、指導者を配置・育成することがやりやすくなります。離島はもちろん、様々な自治体で、総合型地域スポーツクラブが定着するといいですね。

  • 【日時】
  • 2023年02月14日

菊森 淳文

理事長

菊森 淳文

きくもり あつふみ