※毎週水曜日8:25から、NBCラジオ「平松誠四郎のおはようラジオ!」内でシンクながさきスタッフが地域・経済に関するコラムをお伝えしています。
7月30日、壱岐市・一支国博物館で開催された、特別養護老人ホームと同博物館主催の講演・トークショウに出演しました。テーマは、「将来どんな自分になりたい?未来を知ることができる二つの方法」でした。壱岐だけでなく、長崎県の離島では、高校卒業時に多くの若者が就職または進学で島外に出てしまい、島内の若者人材の不足が深刻化しており、これをいかに食い止めるかが課題です。若者が一旦島外に出ることは止めようがないかもしれませんが、安心して島に帰ってくることができるような就職の場を提供できる体制が必要です。人口減少を緩和するために、若者を減らさないことと合わせて、高齢者を呼び込むことも必要です。離島はもともと高齢化が進んでいますが、高齢者数も減少に転じると予想されており、高齢者施設の経営もいずれ厳しくなる時期が来ることが予測されます。そこで、島外、特に大都市部から高齢者に移住してもらう仕組みが必要になり、内閣府が進めているCCRC(退職後継続的ケアを行うコミュニテイ)の導入も選択肢の一つです。今回の壱岐市の福祉施設と福祉専門学校のコラボは一つの小さな例ですが、離島振興にとっては大きな一歩です。