昨年12月28日、「2017年長崎経済の見通し」として、「輸出産業やインバウンド観光が伸び、良好な経済を実現。造船業界の動きには注視。」と申し上げました。予想通りになったと思います。
2018年は北朝鮮の動向やアメリカ長期金利の上昇、中国経済の成長鈍化など不安定要素もありますが、総じて良好な経済状態が続くと思います。長崎県経済は、個人消費が大きく落ち込んでいないこと、観光も変動は大きいものの堅調に推移していること、企業の設備投資が伸び始めていることから、持続的成長が可能であると予測します。生産面では、機械・重電・電子部品・水産が拡大しており、雇用についても有効求人倍率が改善傾向を続けており、一人当たり名目賃金もプラスに転換しているので、景気は安定的に拡大すると思います。
2018年の長崎経済が行うべき課題は、①観光の高付加価値化、②安定雇用につながる製造業等地場産業の育成、先進的製造業(ロボット・AI・自動車関連・医療福祉関連等)の誘致、③DMO(観光推進機構)の整備と実行(観光客動向分析等に基づくマーケテイング、ICT情報技術の活用等)、などです。
最後に、2018年の長崎経済を天気予報に例えると、「晴れ。ただし2019年に備えた雨傘の準備を早めに。」となると思います。