コラム

NBCラジオ経済コラム(12月14日放送)「2019年長崎経済の見通し」

2018年12月14日

年末恒例、私の来年経済見通しですが、まず、2017年12月29日の放送で、「2018年長崎経済の見通し」として、「個人消費・観光の堅調、設備投資が伸び、経済は好調だが、雨傘の準備を早めに」と申し上げました。予測通りになったと思います。

2019年の日本経済は、世界経済成長の鈍化、10月に予定されている消費増税から、2018年1.4%から、1.0%程度へと鈍化することが予測されます。世界経済の成長鈍化は、アメリカ・EU・中国すべてに起こり、貿易戦争・EUのイタリア財政調整・イギリスのBrexitが経済に影を落とせば、一時的に景気が後退する恐れもあります。

長崎経済は、日本全体の消費・設備投資の緩やかな拡大を受け、比較的安定的に推移すると予想していますが、米中貿易戦争や中国の景気次第では、造船・機械産業の悪化、インバウンド観光客の減少など、一時的に景気が悪化することも覚悟しておかなければならないと思います。とはいえ、2020年東京オリンピックを控え、建設をはじめとした需要が旺盛で、依然人で不足が続くものと思います。

このような長崎経済の見通しを踏まえると、課題は、次の2点です。

第一に、観光推進体制(DMO=Destination Management Organization)の強化と、インバウンド観光客の受け入れ体制の強化です。

第二に、「観光に頼りすぎない産業構造の構築」です。観光は、長崎県の全地域にとって大きな産業であることは言うまでもありませんが、世界景気の悪化、円高、地震・台風等の自然災害に弱いという性格を持っています。先端技術を有する企業の誘致を進め、IoT/AI/ロボット/航空機関連といった産業群を強化することが、若者の一層の安定雇用にとっても重要です。

来年の長崎経済展望をお天気に例えると、「薄晴れ。ただし、大雨になる時期もある。」となるのではないでしょうか。

  • 【日時】
  • 2018年12月14日

菊森 淳文

理事長

菊森 淳文

きくもり あつふみ

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