コラム

NBCあさかラ経済コラム(1月10日放送)「2020年長崎経済の見通し」

2020年01月15日

 年末年始恒例の菊森理事長による「2020年長崎経済の見通し」ですが、まず、2019年の予想「薄晴れ。ただし大雨になる時期もある。」はおおむねその通りになったと思います。一方、日韓関係の悪化から、九州全体に韓国人観光客が激減し、観光産業が大きな打撃を受けたという点では、「局所豪雨」だったと言えます。

 2020年は、東京オリンピックの年であり、日本全体に個人消費が6月末位まで盛り上がり、5G導入を前に、企業の設備投資の盛り上がり、災害復旧対策の国土強靭化投資が行われるため、景気は総じて堅調に推移することから、長崎県経済も良好に推移すると予想されます。ただし、秋以降、アメリカ大統領選挙・北朝鮮・中国動向によっては、一時的な波乱の可能性はあると予想します。

 2020年長崎経済の課題は、次の2点だと考えます。

 第一に、東京オリンピックで世界中から来訪される観光客を長崎県に呼び込むことです。長崎・佐世保等で、平和等、国際的なイベントを行い、県内への誘客を図る必要があります。これは、長崎MICE、佐世保IRの布石にもなると考えます。

 第二に、「観光に頼りすぎないバランスの取れた産業構造の構築」です。観光は、県内どの地区にとっても大きな産業になってきていることは間違いありませんが、世界景気の悪化・円高・地震台風等の自然災害・国際外交の悪化に弱い性格をもっています。造船業が再編される中、地道に、先端技術を有する企業の誘致を進め、IOT/AI/ロボット/航空機関連といった産業群を強化することが、若者の魅力的な雇用にとっても重要です。地場産業についても、水産農産加工等の観光とのタイアップが成長の柱になると思います。

 以上から、2020年の長崎経済は、「晴れ。ただし、年後半に注意。」と考えます。

  • 【日時】
  • 2020年01月15日

菊森 淳文

理事長

菊森 淳文

きくもり あつふみ


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