コラム

NBCあさかラ経済コラム(3月6日放送)「新型肺炎による長崎経済への影響」

2020年03月09日

 中国の武漢を発生源とした新型肺炎の感染が世界に広がっています。日本経済は、2019年10月からの消費税増税を乗り越えて緩やかな回復基調にありましたが、新型肺炎の感染が広がりつつあることから、足元はマイナス成長もありうると思われます。この影響は、①外国人の日本旅行の減少、②日本人海外旅行の減少、③対中輸出の減少、④中国からの輸入減少、⑤国内消費の減少、⑥中国を生産拠点とする世界的なサプライチェーンの変更に伴う日本の製造業生産の減少、と影響が拡大してきています。最も影響が大きい産業は、小売り・外食・旅行・宿泊だと思います。
 長崎経済への影響は、観光消費額の減少、製造業生産額の減少に現れると考えられます。ただ、製造業については、感染が中国・湖北省周辺ということもあり、一時的にはサプライチェーンに影響が出ていますが、いずれ回復すると考えられます。
 過去のSARS、東日本大震災、リーマンショック等、災害・経済変動に観光産業は影響を受けてきました。観光産業の重要性は変わりませんが、観光だけに偏らない産業構造への転換を図ることも必要ではないかと思います。一日も早い、新型肺炎の終息を望みます。
(放送では、具体的な数値を上げていましたが、感染の状況が刻々と変わるため、要約では省略しました。)

  • 【日時】
  • 2020年03月09日

菊森 淳文

理事長

菊森 淳文

きくもり あつふみ

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