2022.8.28日本ホスピタリティ・マネジメント学会全国大会(熊本学園大学、リアル+オンライン)で、菊森淳文が「コロナ後の地域振興についてースマートシテイ化と観光・物産分野等でのメタバースの活用―」と題して研究発表を行いました。
〇研究概要
我が国における2020年初めからのコロナウイルス感染拡大の影響の一つとして、リモート、オンラインによるコミュニケーションが大いに導入され、進行中であったDX(Digital Transformation)化が企業・社会で急速に進展した。その後、2021年Facebook社の「メタ」への社名変更を機に、「メタバース」が米国・中国・日本の企業で急速に研究・導入されてきている。メタバースは、リアルな世界では実現しにくいことも可能にし、デジタル・ツインの一例として、経済・社会の利便性・効率性を高める機能があることから、地域振興にも活用されつつある。2022年に内閣府が「デジタル田園都市国家構想」を打ち出し、その中で、「地域メタバース」の推進を謳っている。本稿は、わが国では初期段階の「観光・物産分野での地域振興におけるメタバース活用」について、進展の背景や課題について考察したい。
〇研究発表項目
(1) コロナウイルス感染拡大の影響
(2) スマートシテイ化の進展
(3) デジタル田園都市国家構想とスーパーシテイ
2.メタバース・スマートシテイに関する先行研究
3.地域振興におけるメタバースの活用
(1) メタバースを活用しやすい地域振興の分野
(2) 観光振興
(3) 物産振興
(4) メタバース実用化の課題
4.地域の観光・物産等におけるホスピタリティ・マネジメントの重要性
(1) 観光・物産振興
(2) 提供方法~デジタル・ツインとメタバースの違い
(3) 地域と外部者の協働による価値創造
5.地域振興におけるスマートシテイ化とメタバース
(1) スマートシテイ化とメタバース化の違い
(2) メタバースを取り入れたスマートシテイの意味
6.今後の課題
(1) wen3.0の進展と幅広い世代への普及
(2) SDGsの実現に向けた活用促進の仕組みづくり